新上桂霊苑の立地と周辺の見所

上桂という場所について

新上桂霊苑は京都市街地の西南に位置する西京区上桂という場所にあります。「大堰川」、「保津川」、と呼称を変えながら観光地で有名な嵐山を通って流れが続く「桂川」の右岸に位置し、西山の景観も望める平坦な土地となっています。

上桂という地名は「旧葛野郡桂村大字上桂」が昭和6年に京都市に編入され、当時の右京区の一部となった後、昭和51年に洛西ニュータウン、桂坂ニュータウンの開発に伴い分区となった現在の西京区に含まれました。

最寄りの駅となる「上桂駅」は、阪急電鉄嵐山線にあります。阪急電鉄嵐山線は始発駅の「桂」から「上桂」、「松尾大社」、そして終点駅となる「嵐山」と、僅か4駅で単線のローカル線ですが、終点駅が「嵐山」という事もあり、常に利用客で賑わっている路線となっています。

周辺の見所

桂離宮

新上桂霊苑近隣には、結構有名な仏閣や名所があります。例えば、新上桂霊苑から南東方向1.6キロ程の西京区桂に有るのが『桂離宮』です。

元々、「桂」の地は古くから貴族の別荘地として知られていたそうです。桂離宮は江戸時代の17世紀に八条宮の別邸として創建され、現在は宮内庁により管理されており、創建以来火災に遭うこともなく、ほぼ完全に当時の姿を残しているそうです。

最古の回遊式とされる庭園は日本庭園の傑作とされ、庭園と建物が一体となって形成される美しさは誰もが口を揃えて絶賛するものとなっています。

※見学・参観をされる場合は事前の参観予約が必要です。

西芳寺(さいほうじ)

南西方向に目を向けると、1.2キロ程の西京区松尾に『西芳寺(さいほうじ)』があります。

西芳寺は臨済宗の寺院で、天龍寺の境外塔中であり、一般には「苔寺」の通称で知られています。奈良時代に開創された古刹(古い寺)で、通称の通り、苔が緑の絨毯のように広がる素晴らしい庭園は特別名勝にも指定され、「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の一つとしてユネスコの世界遺産リストに登録されています。

※拝観には事前の拝観予約が必要となります。

華厳寺(けごんじ)

西南西方向1キロ程の西京区松室にあるのが、『華厳寺(けごんじ)』です。

華厳寺は臨済宗の寺院で、スズムシが四季を通して飼育しているため、通称「鈴虫寺」と呼ばれています。

享保8年(1723年)に創建された寺院で、わらじを履いて願いを一つだけ叶えてくれる「幸福地蔵」や鈴虫の羽音を聴きながら行われる住職の「鈴虫説法」が好評で、特に女性に人気で大勢の人が押し寄せているそうです。

月読神社(つきよみじんじゃ)

西方向1キロ程の西京区松室にあるのが、『月読神社(つきよみじんじゃ)』です。

月読神社は顕宗3年(487年)に創建され、現在は松尾大社の摂社となっています。境内に神功皇后ゆかりの安産信仰発祥の石「月延石(つきのべいし)」があることから、広く「安産守護のお社」として崇められており、ご懐妊された方が安産を願って「戌の日」に参拝することが慣わしとなっています。

京都花鳥館(きょうとかちょうかん)

西北西方向1キロ程の西京区松室、華厳寺と月読神社の中間点にあるのが、『京都花鳥館(きょうとかちょうかん)』です。

京都花鳥館は平成18年(2006年)に開館した美術館です。世界的に知られているドイツのマイセン窯の磁器と花鳥画で知られる上村 淳之(うえむら あつし)画伯の日本画が展示されています。

※入場には観覧料が必要です。

松尾大社(まつおたいしゃ)

北西方向1.2キロ程の西京区嵐山にあるのが、『松尾大社(まつおたいしゃ)』です。

松尾大社は大宝元年(701年)に四条通りの西端に位置し、現在は「お酒の神様」と信仰され、醸造家からの信仰の篤い神社です。年間を通じて様々な祭りが執り行われますが、中でも5月上旬にある「還幸祭(おかえり)」では、松尾七社(大宮社、月読社、櫟谷社、宗像社、三宮社、衣手社、四之社)から神輿や唐櫃が勢ぞろいで帰って来ます。この神聖かつ威勢の良い様子は見応えのあるものです。

※庭園と神像館を見学する場合は拝観料が必要となります。

ここまで記述してきたように、周辺に足を運ぶ価値のある見所が点在する新上桂霊苑は住宅地や小学校、公園に囲まれた明るい墓地となっています。また、桂川河川敷には自然が多く残っており、時には街で見かけることのない昆虫がお目見えすることも有ります。

お彼岸期間に多くの方がお参りされ、色とりどりのお花をお供えされます。その花に誘われ、コガネムシの仲間のハナムグリが可愛い姿を見せてくれたり、ミツバチが忙しそうに蜜を集めたり、色鮮やかな各種のチョウ達が優雅に飛び交います。特にオレンジ色をしたツマグロヒョウモンはとても綺麗で思わずカメラのシャッターを切りたくなる姿です。

アクセスの良さ、掃除の行き届いた苑内、バリアフリー対応も評価され、近隣の方は勿論のこと、市外の方も含め多数の方が、寿陵(生きているうちに自分や家族が入るためのお墓を建てること)を建立されているのも大きな特徴です。

そんな新上桂霊苑に天気の良い日にお参りし、少し足を延ばして名所見学されてみてはいかがでしょうか。

〒615-8201 京都市西京区上桂今井町181

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